ICCパートナーズ 小林雅のBlog

グローバルネットワークの構築

30歳になったとき、30代はグローバルに仕事をしたい！と目標を定めた。2004年8月はちょうど前職でパートナーになったばかりだったときだった。しかし、特にも何かしたわけではなかった。

ファンドの資金調達のため、海外の投資家との面談があって英語がぜんぜん駄目！という危機的な状況があり、2005年8月からマンツーマン英会話のＧＡＢＡに通い始めた。そして海外に行こうということで2005年10月にはWeb 2.0 Conference に参加したり、いろいろスタートアップを訪問した。当時はカンファレンスにいっても何言っているのかわからない状況だった。

2005年11月の第三回NILS にMCVP 竹内さんの支援を得て、Wavemarket のCEOをスピーカーとして招待したことが大きな転機だった。　　2006年3月にはPC Forum に参加したり、2006年5月のNILSにはZimbraのCTOのScott や Sociltext のRossなど招聘した。　

海外の留学機会もなく、駐在することもない人生。　がんばって自ら切り開くしかないと思い、いろいろとがんばってきた。

その結果、最近は海外からベンチャーキャピタルの方々が来日する際には自然と声がかかるようになってきた。　

今のところ、海外の企業やＶＣの方で日本の興味があるとか、日本に出張に来たといった方とのミーティングが多い。こちら側から説明する一方だ。Give & Take の考え方だと、圧倒的にGive の方が多い。　カンファレンスのスピーカーも滞在費などコストを負担して招待しているわけだ。

ここ数年の英会話学校やミーティングなどの時間　は　次のステップへの「投資」だ。まずは土台作り。　関係つくりだ。　

インフィニティ・ベンチャーズとしては、日本の企業の海外展開を支援する　といったことをやっていきたい。　そのためにまず土台を固める必要があった。　次のステップは海外での事業開発サポートをどうしていくか？　とか、実際の投資活動の際の契約実務（英語）とか、一歩深くやっていくことだと考えている。　もちろん、自分だけでは限界があり、いろいろと協力しながらやっていく必要がある考えています。

5月も海外出張の予定があり、ちょっと英語の勉強もしっかりしないと・・・がんばっております。

Ustream.TV Takes $11.1 Million Series A

TechCrunch - Ustream.TV Takes $11.1 Million Series A

Ustream.TV Takes $11.1 Million Series A via kwout

投資先のUstream.tv が$11.1 million （約11億円）のシリーズＡの資金調達の発表しました。11億円の金額は日本でＩＰＯしてもなかなか調達できない金額ですね。

リードインベスターはDCM(Doll Capital Management) です。　担当は伊佐山さんや本多さんでした。　Ustream.tv との関係は2007年9月にシリコンバレー出張の際に訪問したのがきっかけです。2007年11月のＩＶＳにスピーカーとして招待したこともあり、エンジェルラウンドで投資しないか？というような話があり、12月にちょっとですが投資を行ったという経緯です。

宮崎のインフィニティ・ベンチャーズ・サミットのときにUstream の創業者のJohn Ham さんと伊佐山さんと話す機会があり、それからシリーズＡの資金調達という話にまで至ったそうです。

今回はレファレンス・インタビューに答えるとか、そんなこともやっておりました。

DCM は韓国のPandora.tv にも投資したり、中国でも活躍しています。　今後Ustream のアジア展開とかも楽しみです。　11億円の資金調達によって、人材の採用などが急ピッチで進むでしょう。　日本に登場するのも遠い未来ではないと思います。

Ustream のJohn から、今回の資金調達に関して、本当にありがとう　など感謝のメールをいただきました。　シリコンバレーの会社ですが、宮崎のイベントからDCM伊佐山さんとの関係が深くなったというのも面白いです。　　（なお、そんな感謝されるほどのことをしたとも思ってはないのですが。。。。）

Ustream もまだまだこれからです。　ライブ・ブロードキャスィングの分野がどこまで成長するのか？　とても楽しみです。　11億円もあったら何か大きななことをやってくれるだろう　と期待しています。　

ブログのタイトル変えてみました。

”インフィニティ・ベンチャーズ”の名前をＰＲ！ということでブログのタイトルも変えてみました。

中期目標設定

社会人生活も10年を終えた。1998年4月入社で今に至る。今までだいたい3年区切りでステップアップしている。　最初の3年はアーサー・Ｄ・リトルという経営コンサルティング会社での社会人としての下積み生活。　2001年6月から当時のエイパックス・グロービス・パートナーズへ。3年間はベンチャーキャピタリストとしての下積み生活。　2004年7月からパートナーとなり、2004年11月は第一回NILS (New Industry Leaders Summit ）開催となる。

2004年7月から2007年7月末までベンチャーキャピタリストとしての成長期だったと思う。　2007年7月に独立し、2009年まではベンチャーキャピタル立ち上げステージだ。　ファンドや人材を集め、ネット、モバイル業界のTop Tier ベンチャーキャピタルにもっていくのがこの3年も目標だ。シリコンバレーではセコイアキャピタルとか、アクセルパートナーズとかベンチマークキャピタルなど序列が明確だ。　起業家から見て、まずどこに投資してほしいか？といった点から序列ができている。ファンドサイズではない。　まずはインフィニティ・ベンチャーズに投資してほしい　とかいっしょに仕事したい　と思って頂けるようになることがまずは目標だ。優れた起業家に評価されるベンチャーキャピタルは成功すると信じている。　　

最近の活動

最近のワークスタイルは昼間はもちろん働いていますが、夕食と娘のお風呂＆就寝が終わったあと22時くらいからまたスタートして、夜中2時とかまで働いている。　

最近はデスクワークが多く、インフィニティ・ベンチャーズ・サミットの準備や　ベンチャーキャピタル関連の仕事が多い（目論見書の作成などのデータ収集をしていたりと）。

夜の会食もほとんど入れず、夜中に仕事するペースを保つといったことをしています。　

最近はとにかくいろいろと考えることが多い。セッションの企画を考えるにしても　新　データベースメディア戦略　を読んでいろいろと考えたり、　Launch Pad を企画するにしても応募してきたサービスを利用したり、類似サービスを調べてみたりと、時間がかかる。

そして、参加者の方からの問い合わせも一人で対応するのでそれなりに手間がかかる。

終日外出していると、作業がほとんど進まない。　

2月と3月は海外出張続きの反動で今月はデスクワークの日々となりそうです。

独立してから今まで

昨年8月に独立してから早いもので、7ヶ月経った。　独立後は、コンサルティングの仕事をしつつ、11月のインフィニティ・ベンチャーズ・サミットの開催、そしてベンチャーキャピタルの立ち上げ準備といろいろとやってきた。

特に先月　1月は、グロービス時代の担当投資先だった社外取締役（3社ほど）をすべて退任し、そして小野さんの参画もあって、本当にスタートしたといってもよい。

ベンチャーキャピタルに関してはこれから本格立ち上げとなり、準備することが多いですが、楽しんでやっています。　当然なのですが、やった分だけ、かえってくるというのは非常にやりがいを感じます。　

ベンチャーキャピタリストたるもの起業家精神（アントレプレナーシップ）が重要なわけで、仕事の裁量や報酬体系の面、すべてが起業家精神に基いて設計されるべきです。　パートナーシップという考え方は重要です。インフィニティ・ベンチャーズLLP は私と小野さんの出資は50％：50％。利益は半分分けるわけです。　雇用契約もないし、給与テーブルとか、人事制度とか目標管理制度とかそんなものはく、自由に行動、そして利益はあらかじめ決められた比率に分配です。

厳密に小野さんと私は対等な能力をもつのか？といわれるとそうではないかもしれません。英語は私のほうがちょっと話せるとか、　　モバイルはさすがに小野さんがすごいとか、いろいろな要素があります。　厳密に働いている時間はがどれくらいか、わかっていません。

結局のところ、イコールパートーシップというのは精神のところというか、心の問題じゃないかと思います。　　結局ところ、チームワークが重要で、お互いよいところを活かすとか利用しあうという考え方が重要です。

明日からバルセロナ！

今週は、慶応大学でベンチャー・プライベート・カンファレンスのパネルディスカッションに参加。その後は村口さんやいっしょのパネルだった東京大学エッジキャピタルの郷治さん、佐俣アンリさん　などいっしょに村口さんのワイン蔵　で遅くまで飲んでいました。

明日からバルセロナに出発です。今日は明日からの準備をしていました。不覚ながら初めてのイベントのため、今日調べてみると、バルセロナではいろいろなイベントが開催されていることに気づく。　2月11日はMobileMonday Peer Award がある。場所はFCバルセロナの拠点のカンプノウ・スタジアムの近くだ。　無料のイベントなので参加することにしました。

バルセロナは学生時代の旅行　と、　新婚旅行の2回滞在。　学生時代は、ＦＣバルセロナＶＳレアルマドリッドの試合を観戦！　1998年3月というちょうど10年前。まだ、フィーゴがバルセロナにいた。　

今回はサッカー観戦ができないのが残念だが、イベント盛りだくさんで楽しみだ。　

このようなイベントに参加すると、刺激になるし、自分が企画・運営しているイベントにも役に立つ。　このように町全体をジャックするイベントはすごいと思う。

今回はデジタルビデオ、デジタルカメラとフル装備でいろいろと見てこようと思っています。

自由業の勧め

小野さんといろいろと話しているのが、「自由業」という仕事だ。　オフィスもなく、機動的に動く、仕事環境だ。集中して仕事する場合は、自宅にこもって仕事する。　夜中に小野さんとは仕事などでチャットするといった内容だ。

定例会議もなく、メールやチャットで話が進む。　変に立派なオフィスを持ち、固定費を高くすると、引越しするのにも手間やコストがかかる。　そんなにコスト掛けるのであれば、月1回合宿するとか、意思疎通をしっかりやることをやったほうがよいんじゃないか？と思うようになった。

当面はこんな生活でも楽しく、仕事できるので頑張っていきたいと思っております。

インフィニティ・ベンチャーズの活動- 若手の技術を世界へ

インフィニティ・ベンチャーズの今週、無事スタートすることができた。　LLPを作ることは簡単だ。

最近ブログを元気に書いている。そして過激なことを書いてしまったこともあり、突然　問い合わせのメールなどが増えた。ありがたいことだ。　

小野さんといろいろと話してやってみようということになったは、東大などの超優秀なエンジニア系学生といろいろと話してみたい　ということだ。サービスなど世の中に出すとか、若い力をもっと役立てないと、日本の未来はない　とか問題意識がある。

インフィニティ・ベンチャーズ・サミットは経営者の集まりとして確立したイベントになってしまった。それだけも不十分だ。　もっと技術を発掘するとか可能性を広げていかないといけない。

小野さんと二人で、先日　久しぶりに東大にいって、中央食堂とかで、赤門ラーメン（まずい！）とか頼んだが、週に1回くらい、　何でもよいから話にいくとか、議論するとかあってもよいなと思いました。　　優秀が学生（エンジニア）は、インフィニティ・ベンチャーズ・サミットに無料ご招待！とか、そんなものとか、できるとよいかなと思っています。

学生　技術ベンチャーとか、研究室でいろいろとやっている方。　ぜひメールください。

LLPの組合員は給与がない

LLPの制度上、パススルー課税などのメリットがありますが、一番の欠点は、組合員（出資者兼業務執行者）には給与を支払うことができないという点です。（組合員でない、従業員は通常の会社と同じです）

パススルー課税というＬＬＰ自体には法人税のような税金はかららないで、50％もっているならば利益の半分を個人の所得として、確定申告のときに事業収入として申告します。　個人として申告になることから、個人事業主の登録を税務署に行う必要があります。消費税も個人で申告します。

給与を払うと、会社勤務の方は源泉徴収として引く必要があります。この制度と、パススルー課税のところの整合性をとるため、　給与を支払うことができないということなのでしょう。

実際、利益の配分は年1回です。　個人の税務の関係上、1-12月という期間なので、LLP決算も1-12月の決算になります。 　最近ようやく、昨年の活動分を利益配分をしたところ。
（もちろん、経費の立替などは月1回くらいまとめて精算）

小野さんも私も無給です。　私たちは本当の意味で”サラリーマン”ではありません。そもそもサラリーがない。利益の分配のみ。　

大変といえば大変ですが、非常に楽しいです。