オンライン大手で自主退職者続出~新興企業への移動や起業も の記事は面白い。
官僚的な大手企業より、スタートアップのほうが刺激的ですよね。 ネット系企業の大規模化し、官僚的になってきていると話を耳にします。 幹部レベルがごそっとやめて起業したら面白いなーと思います。 逆に 優秀な人のリテンションの工夫がいっそう必要ですよね。
(以下、引用)
検索エンジンのヤフーやオンライン競売のイーベイで近年、退職して新興企業に移る社員が増えている。
■ベテラン社員が続々辞職
ウォールストリート・ジャーナルによると、ヤフーではこの1年間に、ロブ・ソロモン副社長が新しいオンラ
イン旅行会社サイドステップに移籍したほか、ジョフ・ラルストン最高商品責任者やマイク・マーフィー地域広告販売責任者、ベテラン・エンジニアのジョン・
ロビソン氏なども他社に移った。
イーベイでも、リン・リーディ商品担当副責任者やギル・ペンチナ地域責任者、メイナード・ウェブ最高技術 責任者、マイケル・ディアリング上席副社長などが退社したほか、7月には次期CEO候補と期待されていたペイパル部門のジェフ・ジョーダン責任者までが辞 任を表明した。
■少ない金銭的優遇が理由
退社理由の1つは、その会社で多額の富を築いた後、居続けるだけの金銭的魅力が薄れたことにある。競合激
化や事業の成熟を受けて、イーベイの株価は42%、ヤフーは約20%と大幅に落ち込んでいるため、ストック・オプション(自社株購入権)の魅力は失せつつ
ある。新興企業の方が大きなやりがいや利益を得られる可能性が高まっている。
こうした最近の傾向は、インターネット・バブルがはじけ、安定性を求めて大手入社を志願する労働者が増えた2001~02年とは対照的だ。インターネット企業における社員の自主退社は、04年の15.5%から05年は17.4%と上昇した。
しかし、今年第2四半期末時点の社員数は、イーベイが前年同期の8900人から1万2900人に、ヤフーは8800人から1万500人に増えており、両社は「頭脳流出の問題はない」と話した。
■起業ブームの再来
一方、シリコンバレーでは新興企業が再び活発化している。第2四半期にはベンチャー・キャピタルによる投資が02年以来の最高水準に達した。イェルプやプロスパー・マーケットプレイス、ビックスなどの新興企業は、インターネット大手から次々と人材を引き抜いている。
ヤフーやイーベイでは、組織が大きくなりすぎて官僚主義的になったため、事業に直接関われる新しい小規模 な企業を求める社員も多い。シマンテックを辞めてウェブ・レビュー会社エピニオンズを設立したマイク・スペイサー氏は「大企業の社員が辞める主因は、組織 が大きくなればなるほどコミュニケーションや仕事をただ終わらせることに多くの労を要するようになるため」と見ている。