モバゲー、スクエニらと組んでゲームポータル化--アイテム課金制を採用
ディー・エヌ・エー(DeNA)は4月16日、スクウェア・エニックスやハドソンなどと組んで、ソーシャルネットワーキングサービス「モバゲータウ ン」内に新たなゲームを配信すると発表した。「モバコイン」と名づけた新たなゲーム内専用通貨を用意し、ゲーム内で使うアイテムなどに課金する仕組みをと る。
ゲームを提供するのはORSO、スクウェア・エニックス、タイトー、ハドソン、ハムスター、ワークジャムの6社。
ユーザーはどのゲームも無料でプレイできるが、ゲーム内で使える武器などのアイテムはモバコインを使って購入する仕組み。モバコインは電子マネー やクレジットカードなどで購入する。アイテムの単価は数百円程度となる見通し。DeNAはモバコインの販売で得た収益を提携企業と分け合う。
モバゲータウンのユーザーベース(約1000万ユーザー)を活用し、リベニューシェア型のビジネスモデルを投入という意味では大きな意味がある。今まで大手ゲーム会社は自社サイトで月額315円とか、定額のゲームを提供してきたが、アイテム課金型そしてリベニューシェア型というのは大きなトレンドを示しているように感じる。
今回、提供されるのは以下の通りだ。 アイテム課金に適しているRPG とか、グリーにもあるが釣りゲームも登場だ。
- 「theresia―テレジア―」(ワークジャム)
4月末配信開始予定のアドベンチャーゲーム。全5話のうち、第1話を無料で提供する。2~5話はワークジャムが運営するサイト「遊び放題!アドベン チャー」で有料配信する。ワークジャムはモバゲータウンを通じてtheresiaの2~5話が売れた場合、その売上の一部をDeNAに支払う。ここでは、 モバコインは使わない。 - 「ロードクエスト」(タイトー)
5月中旬配信開始予定のロールプレイングゲーム。ゲーム内で利用できるアイテムをモバコインで販売する。ユーザーは購入したアイテムをモバゲータウンのアバターアイテムとして設定可能。また、ゲーム内で倒したモンスターをアバターのペットにできる。 - 「エレメンタルモンスター モバゲーエディション」(ハドソン)
5月下旬配信開始予定の対戦カードゲーム。すでに携帯電話やニンテンドーDS向けに提供されている「エレメンタルモンスター」シリーズの新作となる。通信対戦時にモバコインが必要になる。 - 「釣りゲータウン」(ORSO)
6月上旬配信開始予定の釣りゲーム。釣りに使う道具などをモバコインを使って販売する。 - 「ELLARK(エルアーク)」(スクウェア・エニックス)
6月中旬配信開始予定のロールプレイングゲーム。メールでプレイヤーの行動を選択して物語を進めていく。モバゲータウン内のミニメール(メッセージ機能)やサークルなどを使って他のユーザーとパーティを組んだり、アイテムの売買をしたりできる。 - 「ザ・コンビニ ネットバトル」(ハムスター)
今冬配信予定の経営シミュレーションゲーム。家庭用ゲーム機などで提供されている「ザ・コンビニ」シリーズの新作。プレイヤー16人が1つの町にコンビニを出店し、2週間のプレイで売上高を競う。
フィタリリング問題でゆれているが、「モバゲータウン」という名前のようにゲームに回帰するという動きです。
今後のDeNA の動向や業績に注目です。