最近、HDDレコーダー普及によってテレビの視聴行動に変化に関してまとめたレポート発表された。
・HDDレコーダーはテレビの味方?--視聴時間は増加
(元データは「デジタル機器と家庭内LANの普及がコンテンツ流通産業の業態を変える
~ネットユーザ平均で映像130時間分、音楽311.4曲をPCに蓄積
デジタル家電とPCを相互利用した視聴スタイルが浸透~」)
・テレビCMの価値が奈落の底--ネットとHDDレコーダーで加速
(元データは、「企業の広告・宣伝手法は、マスメディアから個別対応のITメディアへ
~HDRユーザの過半数がテレビCM80%スキップ、今年の損失総額は約540億円に~」)
自分のブログにいろいろと書いたことがある、私もHDDレコーダーを買った後はCMを見なくなった。一方、見たい番組はしっかり見るようになった。 ビデオと異なり、デジタル保存のため、画質もよく、リアルタイムで見るより、後でまとめてみたほうが一時停止ができたりと非常に使い勝手がよい。
技術的には最初からCMをスキップして録画することも可能らしいが、いろいろと利害関係者が多いので、実装されていないということだ。
今後のTVメディアは、
・NHKや専門放送局のように有料化(個人課金)を行う。
・ドラマ等にタイアップ広告を入れる。ドラマで利用するモノ、場所からお金をとる仕組みを作る。 また、コンテンツマッチ広告ではないが、広告枠を挿入するといったような方法か。
といったようになるのではないだろうか。 HDDレコーダーを持つ層というのは、可処分所得も比較的高い層になると思われ、損失は大きい。50%の80%の広告をスキップだからHDDレコーダーで録画した40%分はCMは見てないことになる。
いずれにせよ、厳しい現実がまっている。 今までもテレビ広告の効果測定というのは非常にグレーだった。視聴率という母数の少ないデータから、一喜一憂していたと思うが、そもそも見ていないというデータがでてしまったのだから、どうなるのだろうか。