VC投資実務編です。 さて、VCが投資する際に市場性の判断はどのように行うのでしょうか?
一般的は日本のデューデリジェンスは、投資検討先からレファレンスリストを頂き、投資を検討しているVCがみんなでヒアリングに行き、あれこれ聞く ということで判断しているようです。 ようです。 が、正直 完全にセットアップされて、基本的に良いことをしか言わないし、そして、何名もVCの方がいて、それぞれが質問するので 聞きたいこともきけないし、不毛な質問も多かったりするわけです。
これでは判断できません。 また、こういう案件はそもそも検討する段階で、VCの中での存在感がないわけですから、 私自身はやる気がでない。
一番良い方法は、顧客やパートナー候補を紹介して、実際に立ち会うことです。もちろん良い会社を紹介することがポイントです。 良い会社を紹介することで、いろいろフィードバックを得ることももちろんのことですが、 投資検討先も良いビジネス機会になるからです。 真剣なビジネスの議論の場ではないと、さすがに善し悪しがわかりません。
今回、Socialtext 社に2社ご紹介したのですが、ともに良い会社ですし、お互い真面目に議論しているわけです。 お陰様で、Wikiって何か? とか企業でどう使うのか? とかそもそも日本でどうか? とかいろいろなことがわかります。
Socialtext社に投資を検討しているわけではない(海外の会社なので基本的に投資しないです)のですが、Wikiの可能性には注目しているので、十分 価値のあるヒアリングでした。
他に投資ということまでは話になっていないですが、2社ほどご紹介した会社もなるほど
、こういうサービスなのね・・ とわかります。ご紹介した会社は業界でもNo1の会社の担当者の方なので、議論も活発でした。
こういったことを継続することで、業界に対する知見を深め、投資判断の質を高めることがポイントになります。 投資検討先から紹介いただく、レファレンスリストももちろん重要ですが、基本的には確認作業です。つまり、そもそも取引しているのか 事実関係を確認することがポイントです。
投資判断の質は日々の活動、生きた知識や経験を得るための活動に費やすべきでしょう。