NILSは第5回目を無事終了した。 同じNILSという名前がついているが、内容やコンセプトそのものは進化し続けてきた。 1、2回で終わってもおかしくもなかったが、継続できたことうれしく思う一方、今後のNILSを産業のインフラとして根付かせていくのが私の使命であると考えている。
まずは、NILSは日本にいながら世界の業界動向がわかる国際的なカンファレンスとしての方向性を打ち出した。日本の経営者には世界の動向、海外からのスピーカーやメディアには日本のことを理解していただく場としたい。 実際、海外のスピーカーの方からの評価は非常に高く、カンファレンスの内容や運営方法など十分高いレベルにある。
次に強化するのは「Launch Pad 」だ。 「NILS」というブランドはある程度確立したが、次のブランドとしては、この「Launch Pad 」だ。 有望ベンチャー企業の製品・サービスのデモを行なうという単純なものであるが、USの「DEMO」のようなスター誕生の場、ベンチャー企業の登竜門にしたい。
「DEMO」に参加し、プレゼン方法、運営方法、ビジネスモデルなどを研究した。
DEMOの場合は、有力ベンチャー企業を集めることで、 オーディエンス(参加者)から高い参加費をとるというビジネスモデルである。 有力ベンチャー企業を集める仕組みは、ベンチャーキャピタル協会のようなベンチャー企業に投資しているベンチャーキャピタルと束ねるような団体に協力を依頼している。 DEMOの付加価値としては、「審査」と「プレゼンの場演出」の機能。 特に後者の演出ができることがが、ベンチャー企業にとって大きなメリットになるわけだ。
NILS版「Launch Pad」の場合、すでに質の高いオーディエンスが存在する。NILSに参加する経営者・経営幹部はスクリーニングされている優れた企業群だ。またコーポレートパートナーの大手企業や投資関係者も有力企業が多く、高い参加費を払って参加するほどコミットメントが高い参加者だ。
NILSは既に5回の実績があり、ゼロからはじめるイベントと異なる。 このNILSの財産を活用し、新しいベンチャーの登竜門 「Launch Pad」を今後の3年間で業界の中で定着することを目標にしたい。
一回あたり8社か16社程度。 DEMOの場合は1回あたり70社とかなり多い。そのため、はずれも多い。 「Launch Pad」は質の高いデモだけに絞るといったことを考えている。
募集→ 審査 → NILS でデモ → (東京などで)一般公開のデモ を行なう
といったことを考えている。 特に最後の一般公開のデモは今後検討していきたい。