昨年は「Web2.0」というキーワードで沸いた年であった。 特にGoogleのYoutube買収は印象的なイベントだった。
まず、昨年のWeb2.0というキーワードの話題性と実際を考えると、話題になったわりには別に新しい注目企業がでてきたわけではない。 ミクシイはIPOはしたが、SNSのサービスj額は2004年2月から開始だし、ドリコムだって今年できた会社ではない。 NILSに参加している人だれば、ドリコム、ミクシィ、はてな が次にでてくる注目サービス・企業だということを2004年11月の第一回NILSで感じたはずだ。 2006年に感じることではない。
実際にAlexaランキングを見るとわかる。USと日本の比較は面白い。(この比較は昨年12月に日本テクノロジーベンチャーパートナーズさんのカンファレンスで話した内容です)
USでは、上位10社のうち、5社がWeb2.0のカテゴリーに入る企業である。Googleも含めると、6社だ。 新世代のサービスがすでに10位のうちに過半数も占めている。 Yahooにしても、Amazonにしても、Ebayにしても新しい流れに敏感で打ち手を打っているのは当然だ。
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一方、日本はどうだろうか? Web2.0(新世代)のサービス上位10サイトのうち、
ミクシイ 一社である(FC2も入るかな?)。ミクシイに続くのはUSのYoutubeである。
Web2.0と騒いでいる割にはトラフィックの集中度合いは以前と大きく変わらない
のである。
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なぜ、USと日本に大きな差があるのか? それはUSと比較し、日本の場合は
サービスが少ないからである。リスクマネーの投下されている度合いは定量的な
データがないのは残念であるが、圧倒的に差があることを実感している。
さて、今年はどうなるか? やはり、Baidu(百度)など、中国や USの新しい
サービスが日本に続々と登場するというのが予測である。私も海外の経営者と
接する機会が多く、日本のネット市場に対する興味の高さを感じる。広告市場
も大きいが、プレーヤーが少ないというのが日本の特徴であり、チャレンジするには
非常によい市場である というのが意見である。 もちろん、すべてが成功する
わけではないと思うが、動向としては面白い。
一方、日本からベンチャー企業による新サービスの登場を期待したいが、昨年は
DeNAさんのモバゲータウン、 グリーのEZ GREEといったところが目玉サービス
だったように思う。 携帯を中心に新しいサービスが続々と登場することを期待したい。
私は期待するだけでなく、 海外のよいサービスが日本で進出のきっかけとなる
ような場をNILSで提供したいし、 日本の新しいサービスに対してLaunch Pad
のようなプレゼンの場を作りたいと考えています。