ICCパートナーズ 小林雅のBlog

Infinity Ventures Summit 2007 Fall 案内開始

「Infinity Ventures Summit 2007 Fall 」の案内を開始します。

名称が異なりますが、私が手がけたNILS2007Spring と比較すると

• Launch Pad
  
  • 今回はLaunch Pad の時間拡大（社数5社程度増加）とLaunch Pad スポンサーの獲得（賞品提供など）に力を入れます。新サービスの発表の場として定着させたいと考えています。
• 分野の広がり
  
  • 新分野の開拓もしっかりやっていきたいと思います。次世代オンラインゲームなどのエンタメ系、通信関係など幅広く考えていきたいと思います。
• 情報発信体制
  • IVS のコンテンツ発信体制をどうするか？は現在検討中です。たとえばボランティアスタッフ数名でＩＶＳのセッション議事録を参加者に配布するなど、いろいろとアイデアを考えております。
  • また、プレスセンターのようなインタビュールームを設け、メディア向けの製品発表の場などに活用できないか？といった構想もあります。

といろいろとアイデアがありますが、ひとつづつ実行していきたいと思っています。

「Infinity Ventures Summit 2007 Fall 」

Infinity Ventures Summit（インフィニティ・ベンチャーズ・サミット。以下IVS） は、「無限の可能性をもつベンチャー企業を生み出す場・集まる場」という意味を込めたインターネット,モバイル、ソフトウエアなどＩＴ業界の国内外の経営者・経営幹部を対象とした年2回（2007年11月宮崎、2008年4月沖縄予定）の招待制のリゾート・コンファレンスです。　最前線で活躍する国内外のスピーカー陣をお迎えし、2日間で業界の動向を把握すると同時に、質の高い経営者・経営幹部同士のネットワーキングの機会を提供致します。また、ビジネス以外にもレセプション・パーティ、ゴルフコンペ、スパなど楽しい時間を過ごしていただくよう工夫をしております。　

現在スピーカーは未定（未発表）ですが、随時アップデートする予定です。

また、Infinity Ventures Summit では1社6分の新製品・サービスのデモンストレーションの場「Launch Pad」のデモンストレーション企業を最大16社募集しております。最優秀企業にはスポンサー様などからの賞品の提供を予定しております。新サービスを発表したいなどがございましたら気軽にご応募頂ければ幸いです。

（開催概要）
名称：Infinity Ventures Summit 2007 Fall
開催日程：非公開
場所：非公開
募集方法：招待制
参加予定人数:300-350名
主催：ケイ・アンド・カンパニー

エグゼクティブ・プロデューザー：
- 小林　雅（ケイ・アンド・カンパニーLLP 代表パートナー）
- 田中　章雄（Adobe Systems Inc  Director of Investments）

アドバイザー：
- 伊佐山　元　氏（DCM　Principal/日本統括責任者）	
- 海老根　智仁　氏（株式会社オプト　代表取締役CEO）
- 小野　裕史　氏（株式会社シーエー・モバイル　専務取締役）
- 江幡 哲也　氏（株式会社オールアバウト	代表取締役社長兼CEO）	
- 勝屋　久　氏（IBM Venture Capital Group	Venture Development Executive）
- 川田　尚吾　氏（株式会社ディー・エヌ・エー	取締役）	
- 佐藤　光紀　氏（株式会社セプテーニ　代表取締役社長）	
- 竹内　寛　氏（Mitsui & Co. Venture Partners Inc　Investment Partner）
- 本荘　修ニ　氏（リーマン・ブラザーズ証券株式会社　投資銀行本部SVP）
他

ネット覇権争いの主戦場は「広告マーケットプレース」に

主戦場は「広告マーケットプレース」に 　（by 湯川鶴章さん）

（前半略）

広告マーケットプレースの利用が急に進みだした理由は、一つには技術的な側面がある。広告と関連のある媒体や広告枠をマッチングさせるターゲティング技術が向上したこと。取り引き処理プロセスを、より低コストで実現できるようになったことなどが挙げられる。

        （略）

この動きは当然のことながら、日本にもいずれ波及してくるだろう。日本の広告会社は、どう対処するつもりなのだろうか。

　何人かの大手広告会社の関係者と話してみたが、どうやら業界関係者は広告マーケットプレースが広告業界の究極の姿であることは早くから認識してい たようだ。ある関係者は、いずれ広告の取り扱いも、金融商品の取り扱い同様にポートフォリオを組んでインデックスと比較しながら、トレーダーが頻繁に売買 を繰り返すようになるのではないか、と指摘する。この人物は、広告業界の未来を先取りするために金融工学の研究を続けているという。

　とはいうものの米ＩＴ大手傘下の広告マーケットプレースが日本に進出してくる前に、広告会社自らが広告マーケットプレースを築こうという考えはな いようだ。できるだけ長く現状の仕組みを維持したい、できれば広告マーケットプレースが引き連れてくる新しい時代にソフトランディングしたい－。既得権者 にありがちな本音だろう。そうした思いとは関係なく、広告マーケットプレースという黒船はいずれ日本にも押し寄せ、日本の広告業界、マスメディア業界に大 騒動を引き起こす。今はそんな気がしてならない。（湯川鶴章）

広告マーケットプレイス　は黒船か？　　マーケットプレイスを成功させることは難しい。鶏と卵の議論が常にあるからだ。参加する媒体がない　と　広告主もつかなない。広告主のいないＡｄネットワークに参加するサイトはない　といったところだ。　

正のサイクルが回ると急成長するのマーケットプレイス型のビジネスモデルだ。リスクとって先行してやるかどうか　といったところが勝負のカギだ。　

シリコンバレー出張 9月25日（水）-10月2日（火）

9月25日（水）から10月2日（火）（10月3日に帰国予定）までシリコンバレーに行くことにしました。

目的はInfinity Ventures Summitのスピーカー探し・ミーティング　や　ＶＣの方々との情報交換です。　最近、AdMob の仕事をしている関係で、セコイア、アクセルといった有名ＶＣはぜひ会ってみたいと思っています。　日本のネット、モバイル関連の業界動向資料はまた作成してもっていこうかと思っています。　

ベンチャーキャピタリスト実務論：投資 ＆ 売却

独立してはや半月近くたちました。　現在はベンチャーキャピタリストではなくなりましたが、早くベンチャーキャピタル業界に戻ってきたいと思っています。

独立してコンサルタントの仕事をして感じることは、　「投資すること」　と　「株式を売却すること」ことはベンチャーキャピタル投資の実務の基本であるという点です。　通常の株式市場で取引されている株式は「売り」と「買い」ができるため、当たり前という話なのですが、ベンチャー投資の世界では、投資はしたことがあるが、実際　Ｍ＆ＡのＥＸＩＴの実務を担当したことがない　という人が多いと思います。正確には投資先のＭ＆ＡやＩＰＯというイベントがあったが、深く関与することはあまりない　という点です。

ベンチャーキャピタルのビジネスは株式の売買がビジネスです。　「売り」と「買い」をしっかりできて初めて仕事ができるといえます。　　「買い」と「売り」において、実務面のスキルは同じです。立場が「セルサイド」か「バイサイド」になるだけです。　この違いが大きい。　一言で言うのは難しいのですが、この実務経験は得がたい経験です。　投資銀行でも「売り」と「買い」の両方の仕事があると思います。　仲介ビジネスと違い、Deal が完了すると手数料が入るわけではないのがベンチャーキャピタルのビジネスです。　

私は何社か売却の交渉の経験がありますが、いろいろとよい経験になりました。どうしたら評価される会社になるのか？　などです。　投資する際に考えているべきことなのですが、実際は甘かったということです。　この経験が次の投資に生きるわけです。　

「売り」に関しては他人から引き継いだ案件でもよいので実際に経験するをお勧めします。

モバイルウェブ市場の広告機会を開拓するAdMob

モバイルウェブ市場の広告機会を開拓するAdMob

モバイル広告を扱うAdMobは8月8日（米国時間）、2006年の設立以来の モバイルウェブ広告におけるインプレッション数が50億を超えたと発表した。AdMobの広告ネットワークは、モバイル・ウェブサイトとその広告主を引き こみ、社会全体におけるモバイル・インターネット使用の増大と足並みを合わせて成長してきた。この成長は、7月だけのインプレッション数が10億を超えて いることからもはっきりと示されている。

NILSにも登場したモバイル広告配信のマーケットプレイスを展開するAdMobのインプレッション数が50億を超えた。そして7月単月で10億インプレッションだ。そして8月13日現在　累計54．5億インプレッションとなっており、相当早いスピードで成長している。　

日本というモバイル先進国にいると感じないかもしれないが、グローバルでモバイル広告市場が立ち上がりつつあることを示している。AdMob 社の仕組みはシンプルだ。Ｗｅｂサイトで申し込むとわかりますが、①エンタメなどのカテゴリーや携帯キャリアなどでターゲィングが可能である点、②広告主はＣＰＣの単価など金額を入札する、　そして③最適化する　といったもの。リアルタイムに最適化が実行されているため、費用対効果の高い広告となっている。

エンジニアリングチームに超優秀です。最近　参画したKevin Scott 氏はGoogle のAdsense の最適化を担当していた人物だ。　

                                                            

Kevin Scott, Vice President of Engineering Kevin is responsible for Admob software engineering and operations. Prior to Admob Kevin was a senior engineering manager at Google, holding leadership positions in both search and ads. Kevin's teams were responsible for launching substantial enhancements to search and for improvements to the ads system that yielded significant increases in revenue and ad quality. Kevin's time at Google also included M&A work for two successful acquisitions, establishment of the annual Google Faculty summit, and creation or co-creation of a number of leadership development and engineering education programs. Immediately prior to Google, Kevin was visiting researcher and instructor of computer science at the University of Goettingen in Goettingen, Germany. Kevin is an elected member-at-large of the ACM Council, founding member of the ACM Professions Board, and member of the ACM Education Board. Kevin is the recipient of an Intel Foundation Ph.D. Fellowship, a Google Founder's Award, and an ACM Recognition of Service Award. Email: kevin at admob dot com

実は私が現在　コンサルタントとして働いているのは、このAdMob 社です（名前は出してもＯＫ）。　人材含め、募集中ですので興味がある方は気軽に連絡いただけば。　

御礼

今回、お花など独立祝いをいろいろ頂きました。誠にありがとうございます。

自宅兼オフィス（オフィスといっても3畳くらいのスペースしか使っていません）という
こともあり、お花を絵の前に飾ったり、和室に飾ったりしております。　独立といっても
退職しただけなのですが、お花など頂き、本当にうれしかったです。恩返ししたいと
思います。　

この数日で学んだこと

ここ数日間は(ご存知の方は多いと思いますが）クライアント企業　来日に伴い、終日　朝から晩までいっしょだった。本日無事帰国。　先月は有給休暇がほとんどだったこともあり、どっと疲れがでました。

仕事の話以外のところでは、セコイアキャピタルの話とか担当者がいろいろとエンジェル投資をしていることから、ベンチャー投資などの話をいろいろとすることができて、とても勉強になりました。　たとえば、Youtube の投資を担当していたセコイアのRoelof Botha氏の最近投資した案件の話（もちろんウェブサイトには出ていないステレス案件）とか、　       Jim Goetz 氏はWidget 関連の投資に一生懸命だとか。　　また、セコイアキャピタルの投資先のマネジチメントチームの作り方、そして、ストックオプションプールの考え方　など　勉強になります。　マネジメントチームはとにかく最初に最強マネジメントチームを作ることに集中している点だ。報酬体系は日本で一般的とされているオプションプールの2倍だ。　５－７名の経営チームを最初から組成すると当然ながらコスト負担が大きいため、　資金調達が大きい。　

また、採用はヘッドハンターを使っているわけでははない。Linkedin とか利用したりしているし、経営幹部は　セコイアキャピタルの人から電話がかかったきたそうだ。（なお、経営幹部の出身のリストを見るとセコイアキャピタルの投資先だった会社が多く、仁義を切るというか、そこらへんはどうなっているんだろう・・・　と思ったりしますが・・）

CEOは３０歳。そして3回目の起業。　それを支えるベンチャーキャピタルとの関係は勉強になります。

Infinity Ventures Summit にはRoelf 氏の投資した会社にも声をかけるよ！　とか　いっしょにシリコンバレーで日本のモバイル企業がスピーチする会でもやろう　！とか盛り上がりました。

ところで、コンサルティングの仕事といっても、元ベンチャーキャピタリストということで、期待値は上記のセコイアキャピタルの話ではないですが、マネジメントチームの採用をヘッドハンターなしでやる　とか組み込まれて面白いです（先方にとってもはお得感ありますよね・・・）　またスタートアップ必要なもの、弁護士とか会計士とか、ＰＲ会社とかよい会社ないか？みたいなリクエストだ。　いろいろと勉強になった数日間でした。

忙しいけど面白い！

偶然の出会い

月曜日は渋谷のレストランで打ち合わせをしようと思って入ったところ、Ｚｅｅｌの尾関さんや稲嶺さん（沖縄で大変お世話になりました！）らがいらっしゃいました。　

そして今晩（火曜日）は会食の同じ店にシリウステクノロジーの宮澤さん　ら　と同じでした。

偶然にしてもよく会うな　と感じた2日間でした。　

Infinity Ventures Summit 始動

独立後の大きなプロジェクトとして「Infinity Ventures Summit」を開催します。

今回、グロービス・キャピタル・パートナーズ在籍中に活動しておりましたNew Industry Leaders Summit ですが、今回独立するタイミングで卒業し、今まで大変お世話になった皆様とともに気持ちを新たに Infinity Ventures Summit 2007 Fall を11月にフェニックス・シーガイア・リゾートで開催することになりました。 Infinity Ventures Summitとは無限の可能性を持つベンチャーが巣立つ場・集まる場という意味込めております。New Industry Leaders Summit の企画・運営スタイルを踏襲しつつ、新しい取り組みを加え、さらに発展させて行きたいと考えております。　

参加人数は300-350人規模の経営者・経営幹部を対象としてリゾート型のコンファレンスとなります。独立し、より自由な立場となったため、年2回のサミットに加え、さまざまな活動を有機的につなげていくことを考えております。

日本にはすばらしい起業家そして起業家予備軍が多くいると思います。　Ｇｏｏｇｌｅのような無限の可能性のある企業や起業家が集まる場、そして巣立つ場としていきたいという強い思いがあります。

また、New Industry Leaders Summit を卒業とあえてしているのは、自分自身がNILSから生まれた起業家でありたい　という強い思いがあります。　全力を尽くし、がんばっていきたいと考えております。

このInfinity Ventures Summitは、現在立ち上げを計画しているベンチャーキャピタルの基盤となる活動です。　以前からセコイアキャピタルのようにＧｏｏｇｌｅ、Ｙａｈｏｏ、Ｙｏｕｔｕｂｅといった業界を代表する企業に投資し、支援をしていきたいベンチャーキャピタルファームに近づくためには、まず業界全体を動かす力がなければいけません。　一人ではなく、業界のキーマンの方がサミットに終結し、相互に学び、そして交流し、ビジネスを作っていくことで初めて業界全体が動きます。

サミットのような活動の次元をあげていかなければいけないという強い信念があります。

また、現在　計画しているベンチャーキャピタルは真の意味でのパートナーシップ型の組織体制を考えています。　私が代表となってほかの人を集めることは考えていません。
自分と同等、またはそれ以上の方々といっしょに日本からセコイアキャピタル並みのベンチャーキャピタルファームを作りたいと考えています。　そのためには超一流の人材が集まり、そして力を発揮できる環境が不可欠です。　大きなチャレンジですが、実現すれば大きなことを成し遂げることができます。

一流の起業家を支援するのは一流の起業家であるべきだと思っています。起業家というのはサラリーマンではなく、大きなリスクをとり、大きな目標に挑戦しています。　私もリスクをとり、大きな目標にチャレンジする起業家として今後　生きていきたい。

一切　妥協はせず、まずはInfinity Ventures Summitの成功に向けて全力を尽くしたいと考えています。　この一歩が大きなことを実現する第一歩となると信じています。

今後どうなるかは正直わかりませんが、全力を尽くします。　

初仕事

独立してすぐに運よく仕事を頂いております。今週はクライアント企業の方が来日されており、いっしょにミーティングに出席したりと会食したりとスケジュールをほぼ缶詰状態（月から木まで）です。　　ベンチャーファンドのパートナー　だったときとコンサルタントとして仕事をするのは立場が違うため、どこまで言ってよいのか？といった点が難しいです。　

今までは思ったことはズバズバ言っていたのですが、今は様子みながらどうしようかな　とか考えるようになりました。　仕事の視点としては短期的になります。ディールをクローズするということがミッションとなるため、短期的になります。　　投資先の社外取締役のときは中長期的に成功したいという強いモチベーションがありました。　　

短期的に考えがちを反省し、中長期的に何がよいか？といったことをしっかり考えることが重要だし、そうしないと　お互いハッピーではない。　自分自身が関与した会社を成功させたいと改めて思うようになりました。　

ここ数日間ですが、いろいろな経験をしています。どういう質問があって、どう答えるか？とか、その視点とか内容とかいろいろなことが学びになります。　

仕事としてしっかり結果を残すことは当然ながら、学びを得られることは本当に幸せなことだと思います。

仕事に関連して、そもそもＵＳに企業にどう請求したらよいか？といったことも初めてです。今までは知らなくても生きていけましたが、こういったことも学びです。

いろいろとやらないといけないことが多いですが、ひとつづつしっかりやっていきたいと思います。