ICCパートナーズ 小林雅のBlog

Mobile World Congress 3日目 とダリ美術館。

バルセロナも４日目。Mobile Congress World も３日に突入。　本日はメールのやりとりがあったイスラエルのZlangoのブースを訪れ、意見交換。Zlango はAccel や　Benchmark から１2 M 調達している。Techcrunch にも詳細レポートがある。　その後、Hall 2 を見学。

昼から、フィゲラスのダリ美術館を行こうということで、サンツ駅に向かう。

電車で約９０分ほどでフィゲラスに到着。ダリ美術館を見学。すばらしい。

ダリ美術館の前で軽く食事。

バルセロナに夜帰ってきて、その後、ジェイ・マジック宮田さんと食事。La Fonda という人気店で食事。パエリャやワインを堪能。美味。　宮田さんとゆっくり話したのがはじめてで、いろいろとお話できてよかったです。　バルセロナも最後の晩。いろいろと収穫のあった出張です。明日からロンドンです。

Index VenturesのNeil Rimmerさん や Accel Partners のパーティ

午前中は見学し、昼には会場の外のレスランで、Tapas を何種類か楽しむ。少し休んでから、Index Ventures のNeil Rimer さんとのミーティングだった。３０分ほどでした。

• ヨーロッパの会社はまずはヨーロッパの市場にフォーカスしている。日本は遠すぎる。カンファレンスや投資活動はすばらしいかもしれないが、遠すぎる。
• 日本の会社は、日本の市場をターゲットにした会社がほとんどという印象がある。
• 我々（Index Ventures ）が興味をもつのは世界を目指している会社だ。　例えば、任天堂は京都にあり、世界に展開しているすばらしい会社だ。　例えば任天堂からやめて独立して世界を目指すような会社に興味がある。

という話だった。（上記は別に日本に投資しませんか？とかカンファレンスに参加しませんか？という話をしていないのですが・・・。　）　　　日本にも世界に通用するこんな会社とかいろいといいました。しかしながら、知られていないし、実際に展開していない。　

Mobile World Congress では日本の会社が少なかったのは、日本から見ると、中国などのアジアやアメリカのほうが近いし、市場も大きいこともあり、優先順位として正しいかもしれない。

ミーティングとしては、まー投資先で日本に興味がある会社があったらサミットに紹介してよ　とか、そんな軽い話で終わる。　　まだ、独立したばかりので我々とは歴史も実績も違うし、また数年後にあったときは違う話しができるようなレベルにもっていきたい。

その後、Accel Partners のパーティに参加。会場はCasa Batllo(カサ・パトリョ）だった。ガウディが設計した建物として有名。Mobile World Congress 関係のパーティがいろいろと開催されていない。特に　ZTE という中国の会社が一階を貸しきっていて、手前の入り口から赤い絨毯をひいているのはびっくりした。

　

会場ではAdmob の連中や、Mozilla でFirefox Mobile を担当している方（来週、Mobile Monday Tokyo でプレゼンするといっていました）などお話しました。Rich Wong ともお話する。
会場がすばらしいし、　Accel Partners のプレゼンスもわかる。いろいろと刺激を受けました。
その後、ホテルに帰り、そのまま就寝。　

Mobile World Congress ２日目

時差ぼけのためか、朝６時に目が覚める。バルセロナはランチは１３時から、ディナーは２０時くらいからオープンする。　日本の感覚から２時間くらい遅い。　６時おきだと、朝４時とか５時おきしている感覚だ。　

朝はまたサンジョゼッペ市場でご飯を食べる。定番のオムレツ。オムレツを作っているシーンも撮影（動画）しました。

朝８時過ぎだっため、朝はモジェイックの丘にいってから会場に行こうとフニクラに乗ってロープウィイ乗り場まで行きましたが、なんと今月は運行していない！　ということであきらめました。
カタルーニャ美術館のところまで行き、会場を撮影。

そのまま降りていくと、入り口があり、入場しました。

２日目は見ていないところを回るということで、Hall 1 ,Hall 2 など見てみました。インフラ系の展示（通信機器とか）なので、関心薄く、午前中で見学完了。

日本では、ACCESS やNTTドコモが大きな バビリオンを出していました。

いろいろと歩いていたら、　モルフォの小長井さん一行　や　UBIT の大沼さんに遭遇。日本のベンチャーでも世界に勝負する会社があります。Ｊマジックの宮田さんも来ているらしいです。

今回いろいろとお話しましたが、Finland の会社だったり、　イスラエルの会社だったり、本当にいろいろとありました。

特にイスラエルは、イスラエルモバイル協会(Israel Mobile & Communication Association)みたいものが、ブースを借り、３０社ほど出展させていました。　イスラエルは国土は狭いですが、高い技術力をもつベンチャーを多く排出してきました。　はじめから世界を目指しがんばっています。この協会のBusiness Development 担当Vice President がいろいろと案内したりします。この人も優秀な感じの人だった。

フィンランドもしかりです。　　世界といってもまずはヨーロッパ各国だとは思いますが、国自体が支援しているし、すばらしいと思いました。

日本の政府もフィルタリングとかで頑張っているのもよいかもしれませんが、日本の技術を世界に出すくらいで、Mobile World Congress の展示スペースを借りるくらいしてもいいじゃないかと強く感じました。　イスラエルだけでなく、フランス、スペイン　さまざまな国がパビリオンを出していました。

サムソン、ＬＧの韓国勢の勢いも目立っている。残念ながら、ＮＴＴドコモの写真と以下のサムソンの写真を見ると、人の入りが明らかに違う。　パナソニックもサムソンの近くにブースを出していたが、見学している人はすくない。　　サムロンは会場の近くのFila Palace ホテルの会議場をほぼ貸しきっていたり、意気込みを感じる。　　日本国内の内需だけでもそこそこ大きな規模にはなるが、やはり世界を制して頑張らないといけない。ベンチャーだけでなく、大企業も同じだ。　有意義な２日間だった。　　　

MobileMonday Peer Awards

Mobile World Congress の会場から一旦離れ、MobileMonday の会場に移動。バルセロナ大学の構内に特設テント（デカイ！）を設置した会場だ。ＦＣバルセロナの拠点のカンプノウ・スタジアムのすぐそばにある。１０年前に観戦したことを思い出した。　　
　

今回の目的はスタートアップのプレゼンを見るため。　Early stage と Emerging  に分かれているが設立年度の違い。前者は２００７年設立。　２００４-２００６年だ。　前者のほうが圧倒的に面白い。　

　

MobileMonday Peer Awards Barcelona 2008 via kwout

面白かったはのドイツのViif , と　NY の　Buzz D　だ。Buzzd は最近のTechcrunch の記事にもなっていた会社だ。　

Viif の概要は以下のとおり。　課金の仕方が、ＳＭＳやCall 、着メロといったもので、携帯キャリアとリベニューシェアをしているという点が興味深い。プレゼン資料だとどこにでもありそうな感じだが、実際に見てみたいサービスだ。　　
   

Buzzd は携帯電話のRealtime "Yelp"という表現をつかっていた。ローカルのクチコミ情報のポータルサイト。CEO のプレゼンはうまい。キレル。Techcrunch の記事を引用すると以下のような会社だ。　

Buzzdでは現在、米国内全“主要”都市でサービスを提供している。そのイベント関連フィードは常時更新で、価格・会場・イベント詳細なんかも盛 り込まれている。このイベント＆集会情報アグリゲーションでBuzzdはFlavorpill、TimeOut New York、CitySearchの各社と提携している。Buzzdのサービスでは新しい人に出会ったり、友だちとSMSやメッセージで連絡を取り合うこと も可能だ。

Buzzdは2007年、モバイルメディア業界のベテラン2人が設立した。一人はNihal Mehtaで米国初のモバイルマーケティング会社「ipsh!」を始めた人（ipsh!社は2005年、Omnicom Groupに買収された）。もうひとりはDeepen ShahでeZtextファウンダー（こちらはipsh!に2003年買収されている。食物連鎖か？）。会社は、立ち上げ段階のラウンドで調達した個人の エンジェル投資（額非公開）で運営している。

あとは普通というか、、国が違うと同じようなサービスがあるものだと思う。たとえばモバイルでパーソナライズベージを作る（Widget など使えるとかなど）　とか。　Duo Guo という上海の会社（プレゼンしていたのは白人の経営者の方だった）は、モバイルコテンツをキオスク端末のようなもので販売するといったサービス。　いろいろとあるものだ。　
　

プレゼンを聞いて感じたことは、英語はそれほどうまくないということだ。通常のキーノートスピーチしている方も英語は非常にゆっくりだった。　ロシアの方も緊張して言葉がでないくらいだった。　シンガポールの人は中国語のように聞こえる英語だった。　日本の会社ももっと世界を見てがんばらないといけない！と感じました。

Moible World Congress : LG が熱い！

Hall 8 では、LG ,NOKIA, SAMSUNG など、有力携帯電話機メーカーが出展している。

LG のタッチパネル型の携帯電話はすばらしいです。小野さんも私のかなり興奮。詳細はケータイWatch の記事にあります。

• タッチパネル端末が人気のLG電子ブース

端末系は触っているだけですが、非常に楽しい。勉強になります。　

Hall 7 はAdmob などのモバイルサービス系の会社が出展。　次回のインフィニティ・ベンチャーズ・サミットのスピーカーとしてイケそうな会社を何社か見つけてきました。このイベントのよいのは経営幹部が説明している点です。幹部の人にサミットの説明をしきました。

面白い会社としては、イスラエルのClip In Touch という会社。ウェブベースの動画や写真、音楽などのリミックスツール。ビジュアルなどかなりイテている。レベル高い。COOの方とお話できた。

ほかにVPOD.TV は動画サービスの会社。ヨーロッパでは結構有名な会社だ。こちらもCo-Founder & CTO の方とお話することができた。　日経新聞にもちょろっと出てきたが、Puddingmedia という音声広告会社も出展していた。　Streamezzo とパリの会社も面白い。

Admob も展示していて、がんばっていた。

会場はこんな雰囲気。　大きなHall に展示されている。　大きな会社などブース自体が２階建になっていて、２階がミーティングスペースとかになっている。

Admob のNiren もがんばって営業中。

Yahoo GO の展示ブース。　

VPOD.TV のブース。　最小単位がこんな感じのブースです。

Clip In Touch のブース。　

会社がたくさんありすぎ。　たななか刺激的だった。

Mobile World Congress 開幕

朝食後、いよいよ Mobile World Congress の会場へ。　私たちのチケットは展示者用（Stand Staff)のパスで入り口が違う。　通常の入り口は長蛇の列だった。

さあ、入場だ！と思ったところ、フォトID の提示を求められ（＝パスポート）、ホテルに置いてきてしまていた。ホテルに一回戻って出直し（往復で５０分くらい歩く。良い運動）。

そして、ついに会場へ。　SAMSUNG のSoule の広告が見えますが、ほかの建物の外にはさらに大きな看板広告があり。LG といい韓国勢の勢いを感じます。

とにかく広い会場だ。　午後はMobile Monday のイベントに行くため、３時間程度でしたがまずは見学。　このイベントは面白い。最新の携帯電話の端末が展示されているし、モバイルサービスやソフトウエア（日本からAccess など出展）もある。　

バルセロナという開催地も雰囲気がよく、このイベントのために大挙して人が参加するのもよくわかる。　　最高です。

バルセロナ初日

２月１０日（日）の前日の夜１１時くらいにホテルの到着。その後、ホテルの前のレストランで小野さんと軽く食事。パエリャがおいしい。　

小野さんはカメラをいじっています。食事の後、就寝。　

２月１１日（月）はMobile World Congress の開幕。　サンジョゼッペ市場で朝食。肉団子やオムレツが超美味（Dave風の表現）。おなかいっぱい。会場にいざ出発。

Mobile World Cogress へ いざ出発。

成田空港に無事到着。　今回はいろいろと楽しみだ。Mobile World Congress （昨年までは3GSM)は世界最大のモバイル・ワイヤレス業界のイベントだ。　参加するきっかけは、Admobの仕事をしていて、Niren Hiroさんが3GSM っていかないのか？という話だった。それって何ですか？と聞いてみたところ、モバイル業界のオリンピックだ　という話をきいて、参加決定。Accel Partners のRich Wong さんも参加しないのか？ともいっていた。　小野さんも誘って今回にいっしょの行動となった。　

The Mobile World Congress 2008 Barcelona via kwout

グロービスキャピタルパートナーズに入社したときは、エンタープライズソフトウエアとかの領域を担当していたが、GＲＥＥやNILSの活動をきっかけにネットの世界に活動を移し、そして、ＧＲＥＥがモバイル事業へのフォーカス、独立してAdmobの仕事、そして、小野さんといっしょにインフィニティ・ベンチャーズ立ち上げ　から、モバイルやワイヤレス業界への活動にシフトしている。　日本だけでなく、世界へ。　それが今年のテーマである。

世界にはいろいろな会社、サービスが存在する。　日本はその一部だ。　日本のモバイルは最先端だといいつつも、閉鎖的な市場だと感じる。　今回、バルセロナでMobileMondayのイベントが開催される。　表彰がありますが、世界のいろいろな会社が登場する。　日本のベンチャー企業はグローバルな視点がないとか、目指してないと言われることが多い。そんな評論をしても意味がなく、まずは自分が世界にいろいろといってみる。実行こそが重要だ。　まず、頭で考えていても仕方がなく、いろいろなところにいき、はじめてわかることがあるものだ。　

MobileMonday Peer Awards Barcelona 2008 via kwout

共同投資の考え方 や ベンチャーキャピタル同士の情報交換 に対する考え方

最近、いろいろとミーティングなどで感じたことをまとめてみたい。

独立してから感じたことは、ベンチャー企業の投資案件紹介の依頼をお願いしますという話がたまにあるのですが、　第一に感じることは、「なんで紹介しないといけないのだ？」ということだ。

わざわざ紹介するメリットがあるのか？　ところが大きい。逆に　いっしょに共同投資するとバリューアップできるとか、投資案件のGive & Take とかやはりそういうところがないとそう感じるのだろう。　　

投資家は、出資し、かつマネジメントフィーを運用者に支払っているわけだから、ベンチャーキャピピタリストは、投資家のために働くのが筋であり、　良い投資案件をほかに紹介する（譲る）というのは、そもそもおかしい行為だ。　投資案件をシェアするのは、投資家にとってリターンの最大化＝ベンチャー企業の成長・成功　を実現できる場合のみだ。　　いたずらに株主を増やすのは、単に資金調達の時間がダラダラかかるし、さらに利害関係者が多くなると、マネジメントも大変になるものだ。

投資案件のGive & Take というのも、案件を紹介されても　、結局のその案件自体が、スゴイ案件かどうかが一番のポイントになる。　逆にこちら側から案件を紹介するにしても、筋の良い　案件でないと、駄目だということになる。

上記をまとめると、ほか　ベンチャーキャピタルの方々との情報交換の考え方は、いろいろと徹底した考えを持つべきだ。

• 原則、案件ベースでミーティングをするかしないか判断すべき。　
• 案件以外の場合は、お互い学ぶことができることが重要。

今回、ベンチャー・プライベート・カンファレンスでよいのは、村口さんや郷治さんといったたまにしか会わない方々と情報交換できる点だ。　非常に有益だった。別に案件がかさなることは過去なかったが、こういう機会は有益だ。

時間は有限であり、人間　平等にもつものだ。　昨日は小野さんといっしょに車で4時間かかって、会社訪問したが、非常に有益だった。　合計5時間。　このような時間をつくるには時間を有効に使う必要がある。

今の最大の関心事は、　優秀な若手エンジニアとか、才能のある人たちのサポートができないか？　という点と、　　グローバルな投資活動だ。　Google のような会社を作り上げるのは大変なことだ。　それも国際的な会社になってほしい。　才能ある人たちと多く接することと、そそして、グローバルな活動を増やすこと。　一番重要だと考えている。

明日からバルセロナ！

今週は、慶応大学でベンチャー・プライベート・カンファレンスのパネルディスカッションに参加。その後は村口さんやいっしょのパネルだった東京大学エッジキャピタルの郷治さん、佐俣アンリさん　などいっしょに村口さんのワイン蔵　で遅くまで飲んでいました。

明日からバルセロナに出発です。今日は明日からの準備をしていました。不覚ながら初めてのイベントのため、今日調べてみると、バルセロナではいろいろなイベントが開催されていることに気づく。　2月11日はMobileMonday Peer Award がある。場所はFCバルセロナの拠点のカンプノウ・スタジアムの近くだ。　無料のイベントなので参加することにしました。

バルセロナは学生時代の旅行　と、　新婚旅行の2回滞在。　学生時代は、ＦＣバルセロナＶＳレアルマドリッドの試合を観戦！　1998年3月というちょうど10年前。まだ、フィーゴがバルセロナにいた。　

今回はサッカー観戦ができないのが残念だが、イベント盛りだくさんで楽しみだ。　

このようなイベントに参加すると、刺激になるし、自分が企画・運営しているイベントにも役に立つ。　このように町全体をジャックするイベントはすごいと思う。

今回はデジタルビデオ、デジタルカメラとフル装備でいろいろと見てこようと思っています。